小笠原諸島の豆知識!世界遺産登録の理由は?

「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島について、あなたはどれだけの知識を持っていますか?

「世界遺産であることと名前は知ってる!」そんな方が多いのでは?

実は小笠原諸島には、様々な魅力と歴史が存在します。日本人なら知っていても損はない、小笠原諸島の豆知識を、世界遺産登録の理由と合わせて簡単にまとめてみました。

★小笠原諸島の豆知識!その魅力や歴史って?

まずは小笠原諸島について、魅力や歴史を含めた様々な豆知識を見ていきましょう。

これを読めば、小笠原諸島プチ博士になれること間違いなしですよ!

・そもそも、小笠原諸島って何?

小笠原諸島とは、東京都から、ほとんど南南東の太平洋にある島々のことです。父島や硫黄島など4つの列島と、西之島・沖ノ鳥島・南鳥島などの島々で成り立っています。

動物や植物は固有種がたいへん多く、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれます。

硫黄島は、映画やドラマなどの題材になることも多く、非常に重大な歴史を持つ島として有名ですよね。硫黄島の名は知っていても、小笠原諸島に属していることを知らなかった方も少なくないのでは?

また、固有種たちが育む多様な生態系は、各所で様々な美しい景観を彩っており、絶景スポットが多々存在するのは小笠原諸島の魅力です。

・小笠原諸島の住所は「東京都」

東京都から小笠原諸島に行くとなると時間にしておよそ25時間かかります。丸一日と少しかかってしまいますが、どれだけ離れていようと小笠原諸島は東京都に属しているんですね。

驚くべきことに、小笠原諸島の車のナンバーは品川ナンバー。小笠原諸島に旅行に行けば、そのナンバーの車を多くみかけます。それを現地で直接見れば、「あー、小笠原諸島って本当に東京なんだ」って実感がじわじわと湧いてくるはず。

・独自の食文化

小笠原諸島は、アオウミガメの産卵地として有名ですが、なんとアオウミガメを食す文化もあるそう。

アオウミガメは、長年に渡る乱獲や孵化したばかりのアオウミガメたちが天敵に狙われてしまいやすいことから、現在は数が減少し絶滅危惧種にまで認定されています。

そんな数少ない貴重なアオウミガメをどうして小笠原諸島で食すことが出来るのでしょうか?それは、海洋島である小笠原諸島には、タンパク質を多く摂ることのできる大きな動物があまり存在せず、古来からアオウミガメが大切なタンパク質として重宝されていたから。

絶滅危惧種に認定されたとはいえ、古来からの文化としての食習慣を完全に禁止するなんてことはできませんよね。

なので、年間の捕獲数は定められていますが、小笠原諸島では特別に捕獲が認められているのです。

アオウミガメは、小笠原諸島にあるご飯どころでは多く取り扱われていますが、父島にある「丸丈」が一番人気だそう。

食事をする際には普段から当たり前のことですが、絶滅危惧種に認定された特に希少な命を頂くのですから、感謝を忘れずに味わいながら頂いてくださいね。

・小笠原諸島の歴史

小笠原諸島の最初の定住者は日本人ではなく、当時欧米から訪れていた捕鯨船に、飲食料品を供給するために定住した、欧米人とハワイ人、合わせて20人でした。これが小笠原諸島の始まりです。

農業の面では、亜熱帯の気候を生かした果樹や冬野菜の栽培が盛んで、漁業の面では、カツオ、マグロ漁のほか、捕鯨やサンゴ漁などが盛んでした。

大正時代後期には、人口がおよそ7,000人を超え、この時期が小笠原の最盛期と言われています。

しかし、あの太平洋戦争を境に、それまで育まれてきた平和で美しい島のががらりと変わってしまうのです。

1944年、多くの住民が本土へ強制疎開させられました。あの有名な硫黄島では、日本軍が米軍に玉砕し、日米両国を合わせて、およそ28,000人の尊い命が失われました。

戦後は米軍の統治下に置かれます。その結果、当時は一部の欧米系島民のみ島に帰ることを許され、多くの日本人は小笠原諸島に帰ることはできませんでした。

住民たちの完全な帰島の許可がなされたのは、それから23年後。

日本の領土として小笠原諸島が返還された時のことです。

本土での生活基盤が出来ていた人たちも多くいました。その結果、小笠原へ戻ることを諦めなければならない人たちも多かったのです。

1979年4月に村政が確立されると、自然と共生する村を目指して新たな村づくりが始まりました。

★小笠原諸島が世界遺産に登録された理由は何?

小笠原諸島の豆知識をご紹介してきましたが、次に世界遺産に登録された理由を簡単にまとめます。

独自の文化や多様な生態系が混在する小笠原諸島がどうして世界遺産に登録されたのか。それにはどんな経緯があったのでしょう。

・小笠原諸島が世界遺産に登録された理由

世界自然遺産への登録には、「自然景観」「地形・地質」「生態系」「生物多様性」の4つのうち、1つ以上に当てはまらなければなりません。

小笠原諸島は、このうちの「生態系」についてに合致することと認められたのが、世界遺産登録の理由です。独特な生態系と豊かな自然環境が、世界遺産登録において価値として認められたのです。

★まとめ

いかがでしょうか。小笠原諸島に関するあらゆる豆知識を多方向のジャンルで簡単にまとめてみました。

独自の文化を持ち、美しい自然に囲まれた小笠原諸島の魅力は計り知れません。

きっと、訪れる度に新しい感動があることでしょう。

様々な魅力と歴史、そして多様な生態系を持つ小笠原諸島、一度は訪れてみてはいかがでしょうか。



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