「紀伊山地の霊場と参詣道」とは、和歌山県・奈良県・三重県にまたがる資産群の総称です。
吉野大峰、熊野三山、高野山の各社寺と3つの参詣道からなるその資産群は、非常に広大で多くの魅力と文化を持ち合わせています。
今回は、そんな「紀伊山地の霊場と参詣道」について、世界遺産に登録された理由とその魅力をカンタンにまとめていきたいと思います。
ぜひこの記事を参考に、「紀伊山地の霊場と参詣道」を訪れその不思議な雰囲気を堪能してみてくださいね。
★紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録された理由とその世界的評価
まずは、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された理由とその評価についてまとめていきましょう。
この世界遺産が、どんな理由があってどの部分を評価されて世界遺産に登録されたのかを知れば、この「紀伊山地の霊場と参詣道」を訪れた際、「ここが評価されたポイントか!」と、新しい発見も増え、普段とは違う目線で楽しむことができるはずですよ。
・世界遺産に登録された理由とその評価とは?
古来からの日本の自然崇拝に基づいている神道と外国より渡来した仏教が融合している「神仏習合」のの宗教観で形成された紀伊山地の景観が東アジアにおいて宗教文化の交流と発展を示すこと。
紀伊山地の社寺や参詣道に建造物や宗教儀礼に関係する考古学的な文化財産が残されており、宗教文化の貴重な継承の場所になっていること。
紀伊山地の建造物や遺跡が日本独自の信仰の形態の特質を表し、山岳地帯に残る修行の場や神聖な自然物が信仰に関して独自の文化的な景観を形成していること。
以上の3つなどが評価され、世界遺産に登録されました。
紀伊山地の3つの霊場は、それぞれ違う信仰による霊場でしたが、それぞれが参詣道で結ばれています。
古来からの日本の神道と仏教が融合し、神仏習合の文化をはぐくんできたことを示しています。
★紀伊山地の霊場と参詣道の魅力や見どころとは?
世界遺産に登録された理由をご紹介しましたが、それでは「紀伊山地の霊場と参詣道」の魅力や見どころとは何なのかをまとめていきます。
「紀伊山地の霊場と参詣道」を訪れた際、絶対に外せない魅力や見どころをご紹介していきますので、訪れる際どこを見ればよいかの参考にしてみてください。
・熊野那智大社
熊野三山のひとつで、別名「結びの宮」とも呼ばれる熊野那智大社は、人と人との縁だけではなく、願いをも結ぶと言われています。
熊野古道のなかでも、より多くの参拝者が訪れている熊野那智大社。全国4000社ほどある熊野神社の本社でもあるそうです。
また、熊野那智大社を訪れたら欠かせないのが那智の滝です。
那智川の中流にある滝のことで、133mにものぼる落差を有しています。
よくよく観察してみれば3つの筋に分かれていることから、「三筋の滝」とも呼ばれるそうですよ。非常に美しく圧巻の景色を望むことができておすすめです。
・高野山
金剛峯寺をはじめとした4寺社で構成されており、和歌山県伊都郡かつらぎ町、高野町、九度山町の広範囲にわたります。
この4寺社にはいずれも重要文化財に指定された建造物がありますが、その中でも金剛峯寺不動堂や金剛三昧院多宝塔は国宝にも指定されているなど、訪れたなら一度は目に入れておきたい建造物が多数点在しています。
金剛峯寺は宗教や民族を問わずにどんな人でも受け入れると有名で、日本人はもちろんのこと、海外からの観光客にも大人気の観光地となっています。
★まとめ
いかがでしたか。「紀伊山地の霊場と参詣道」は、お寺と神社どちらの魅力も同時に肌で感じることができるおすすめな世界遺産です。
大自然も堪能することができる山岳地帯の社寺というのは、その美しい景観と神聖な雰囲気で、心も体も洗われているような気分になれますね。
最近何かとうまくいかないな…なんて思っている方の気分転換にはぴったりですよ。
ぜひ、「紀伊山地の霊場と参詣道」に訪れて、パワーとご利益をもらいつつ、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
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